こんにちは。高円寺の税理士「大勝税理士事務所」です。
「税理士」は「税金の専門家」というイメージをお持ちかと思いますが、具体的にどのような仕事をし、社会の中でどのような役割を担っているのか、詳しくご存知の方は少ないかもしれません。
税理士の定義と、私たちが社会にもたらす意義について、わかりやすくお伝えします。
1.税理士の厳密な定義:法律に基づく専門職
まず、税理士の定義は、税理士法という法律によって定められています。
税理士法によれば、税理士とは「税務に関する専門家として、独立した公正な立場において、申告納税制度の理念にそって、納税義務の適正な実現を図る」ことを使命とする、国家資格者です。
この定義には、税理士の仕事の核心となる「税理士の三大業務」が凝縮されています。これらは、税理士のみが法律で認められている独占業務です。
税務代理:納税者に代わって、税金の申告・申請・不服申し立てなどを行うこと。
税務書類の作成:確定申告書や相続税申告書など、税務官公署に提出する書類を作成すること。
税務相談:税金の計算や手続き、節税対策などについて相談に応じること。
つまり、税理士とは、単に税金の計算をする人ではなく、納税者の代理人として、そして公平な税制の実現を支える公正な立場として、納税手続き全般をサポートする法律の専門家なのです。
2.税理士の「意義」:なぜ私たちが必要なのか
では、税理士が社会においてどのような意義を持っているのでしょうか?
① 「適正な納税」の実現と社会への貢献
最大の使命は、「納税義務の適正な実現」を図ることです。
現在の日本の税制は非常に複雑です。納税者が、全ての法律や制度を完全に理解し、ミスなく適正な納税をすることは至難の業です。誤った申告をしてしまえば、追徴課税を受けたり、時には知らずに脱税行為になってしまうリスクさえあります。
税理士は、最新の税法に基づき、納税者が法律に則った正しい税金を納めることができるよう専門的な知識で導きます。これは、納税者を守るだけでなく、国や地方自治体の財源を公平かつ安定的に確保することにも繋がり、社会全体の秩序と発展を支える非常に重要な意義を持っています。
② 経営・資産形成の羅針盤としての役割
特に、中小企業や個人事業主にとって、税理士は税金計算以上の存在です。
税金の計算過程は、そのまま企業の経営状態の「成績表」です。数字を分析し、どこにムダがあるのか、どこに投資すべきかなど、経営改善や事業承継、資金繰りといった「未来の経営」に関するアドバイスを提供します。
また、相続や事業承継の場面では、大切な資産を守り、円満かつ将来を見据えた形での世代交代をサポートします。
つまり、税理士は「お金のホームドクター」として、企業の存続と個人の資産形成を支える「羅針盤」のような役割を担っているのです。
まとめ
税理士は、税理士法に基づく税務に関する唯一の専門家です。
税理士の仕事は、「税金の計算代行」ではありません。納税者と行政の間に立ち、適正な税制の実現に貢献すると同時に、企業や個人の未来を数字の面から支えるという、非常に大きな社会的意義と責任を担っています。
もし、税金や経営、資産に関するお悩み、ご質問やご相談がありましたら、いつでもお気軽にお声がけください。
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